糖類の種類:ガラクトース
ガラクトースは、「アルドヘキソース(アルデヒド基を持つ六単糖のこと)に属しています。白色結晶状物質で、グルコースとよく似ています。
天然のガラクトースには、「ガラクトースD体」と「ガラクトースL体」というタイプがあります。
ガラクトースD体は、ラクトースの主成分であり天然的に広く存在しています。動物において脳や神経組織の糖脂質の重要な成分となっています。
水に溶けやすいのが特徴で、合わせて旋光性を持ち合わせています。生体内に入ると、リン酸の働きでガラクトースやグルコースの相互変換が行われます。
L体については、稀に生体に存在するもので、寒天といった加水分解や化学合成でD,L体混合物が得られ、ガラクトース適応酵母が作用して、D体を発酵分解して糖類になる流れになっています。
ガラクトース自体が体内で活躍するのではなく、肝臓でグルコースを合成するために使われる糖類です。